募集図面(マイソク)で反響が変わる|書き換えるべき5か所

結論からお伝えすると、募集図面(マイソク)で書き換える価値があるのは①タイトル行、②写真、③設備欄の言葉、④備考欄、⑤取引条件の表記の5か所です。図面をきれいに作り直す必要はありません。この5か所の情報量を増やすだけで、案内に選ばれる確率は変わります。

ご存じの方も多いと思いますが、マイソクは大家さんが直接目にする機会の少ない書類です。管理会社が作り、仲介会社へ流し、そのまま何年も更新されていないことがあります。まず一度、いま流れている図面を取り寄せてください。

先に、よくある失敗から

3年前に作られた図面が、そのまま使われ続けている。これが一番多いパターンです。中身を確認すると、こうなっていることがあります。

  • 写真が外観と間取図を含めて4枚。室内は1枚だけで、しかも家具が残っている
  • その後に交換した独立洗面台とインターホンが設備欄に載っていない
  • 備考欄が空白。入居可能日も審査の条件も書かれていない
  • 広告料の記載がなく、営業担当が管理会社に電話しないと確認できない

この状態でも問い合わせが来ないわけではありません。ただ、同じ条件の部屋が5件並んでいたとき、確認の電話が1本必要な部屋は後回しになります。ここが差になります。

マイソクは、そもそも誰が読んでいるのか?

ここを取り違えると、直す場所を間違えます。マイソクは入居希望者に見せる紙だと思われがちですが、実際に最初に読んでいるのは客付けの営業担当です。デザインの美しさより、営業が数秒で判断できる情報量のほうが効きます。

営業担当は来店したお客様の条件を聞き、その場で候補を組み立てます。判断の材料が図面に書いていなければ、書いてある部屋が先に案内されます。おしゃれなレイアウトに整えるより、空欄を埋めるほうが優先です。

書き換える5か所

場所よくある状態書き換え方
①タイトル行物件名と間取りだけ「駅徒歩7分/2026年クロス全面張替済/礼金ゼロ」など、条件を3つ並べる
②写真4枚。室内1枚10枚以上。玄関→居室→水回り→収納→バルコニー→外観→共用部の順
③設備欄交換後の設備が未反映検索条件で使われる語をそのまま入れる(独立洗面台・宅配ボックス・室内洗濯機置場・モニター付きインターホン)
④備考欄空白入居可能日、二人入居可否、保証会社の指定、鍵の受け渡し方法、内見手配の方法
⑤取引条件記載なし広告料の有無と月数、仲介手数料の扱い、専任か一般か

優先順位を一つだけ挙げるなら②の写真です。ポータルサイトは掲載できる写真の枚数に上限がありますが、その上限まで埋めている部屋は多くありません。撮り直しに費用はかかりませんし、晴れた日の午前中に照明を全部つけて撮るだけで印象が変わります。

③については、設備の名称を思いつきで書かないことです。ポータルサイトの絞り込み条件に並んでいる語をそのまま使います。「洗面所独立」と書くか「独立洗面台」と書くかで、検索に引っかかるかどうかが変わることがあります。設備を1つ交換したら、その月のうちに図面へ反映する。これを習慣にしておくと、あとでまとめて直す手間がなくなります。

①のタイトル行は、営業担当が一覧から拾う瞬間に読む場所です。物件名と間取りだけでは何も伝わりません。「駅徒歩」「直近の工事」「初期費用の条件」の3種類から1つずつ選んで並べるのが分かりやすい形です。長い説明文にする必要はなく、単語を区切って置くだけで十分機能します。

備考欄に書いておくと反応が変わること

備考欄は、営業担当が電話をかけずに済むかどうかを決める場所です。書いておくと問い合わせの手間が減る項目を挙げます。

  • 入居可能日(「即入居可」「原状回復完了後、9月10日以降」など日付で)
  • 鍵の場所と内見の手配方法(キーボックス設置なら暗証番号の連絡先まで)
  • 二人入居・法人契約・楽器・在宅勤務の可否
  • 保証会社の指定と、連帯保証人の要否
  • 直近の工事内容と年月(クロス全面、給湯器交換など)

特に鍵の扱いです。キーボックスが設置してあり暗証番号が図面に書いてあれば、営業担当は来店中のお客様をそのまま現地へ連れて行けます。この場で行けるかどうかは、案内されるかどうかに直結します。

直したあとに確認すること

図面を直したら、実際に差し替わっているかを確認してください。管理会社の手元では更新されていても、仲介会社に配信された旧版がそのまま残っていることがあります。ポータルサイトの掲載画面を自分で開いて、写真の枚数と設備欄を目で見るのが確実です。

あわせて、差し替えた日と、そこから1か月の問い合わせ件数・内見件数を控えておきます。数字が動かなければ、原因は図面ではなく募集条件の側にあります。効果は物件や時期によって変わりますので、一度で判断せず記録を積むことです。募集条件の見直し方は空室が3か月埋まらないときに見直す6つのポイントにまとめています。

まとめ

タイトル行に条件を3つ、写真を10枚以上、設備欄は検索語のまま、備考欄の空白を埋める、取引条件を明記する。作り直しではなく、空欄を埋める作業です。図面は管理会社に依頼すれば取り寄せられますので、まず現物を見ることから始めてください。

さいたま市周辺で募集がうまく回っていない物件をお持ちでしたら、ご相談ください。いま出回っている図面を一緒に見て、直す場所だけをお伝えすることもできます。

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