内見の申し込みが入らないのはなぜか|ポータルサイトで最初に落ちている3か所

結論からお伝えすると、内見の申し込みが入らないとき、原因の多くは部屋の中ではありません。そもそも検索結果の一覧に自分の部屋が並んでいない——つまり、読者に見られる前に落ちているケースです。

そして、ここは大家さんが自分で確認できます。スマホ1台と10分あれば足ります。

「反響がない」と「内見が来ない」は、別の問題です

まず切り分けます。

  • 内見はあるのに決まらない…部屋そのもの、条件、案内のしかたの問題です。こちらは内見はあるのに決まらないときに見る場所にまとめています
  • そもそも内見の予約が入らない…掲載の問題である可能性が高くなります。この記事はこちらの話です

管理会社に「反響どうですか」と聞いて「まだですねえ」と返ってきたとき、その「まだ」が問い合わせ0件なのか、問い合わせはあるが内見に至っていないのかで、動かす場所がまったく変わります。まずここを聞いてください。

内見が入らないときに掲載画面で見る5か所。家賃の刻み、設備のチェック欄、1枚目のサムネイル、掲載サイト名と件数、問い合わせ数と内見数を数字で聞く

ポータルサイトで落ちている3か所

1. 検索条件の「刻み」で弾かれている

ポータルサイトの検索は、家賃の上限をスライダーやプルダウンで選びます。多くは5,000円か10,000円の刻みです。ここに、募集賃料を決めるときには見落としがちな段差があります。

たとえば募集賃料が81,000円の部屋は、「8万円以下」で検索した人の一覧には出ません。差は1,000円ですが、その1,000円のために、一覧そのものに載らないということが起きます。管理費・共益費を含めた総額で絞る人もいるので、家賃と共益費の配分も同じ理屈で効いてきます。

下げる話に直行する前に、家賃を下げる前に試すこと|初期費用の調整という手もあわせて読んでみてください。刻みをまたぐためだけに1,000円動かすのと、闇雲に5,000円下げるのは、意味がまったく違います。

2. こだわり条件のチェック欄が空欄になっている

ポータルサイトには「バス・トイレ別」「室内洗濯機置場」「駐車場あり」「インターネット無料」「2階以上」といった条件の絞り込みがあります。ここは、掲載する側がチェックを入れて初めて反映されます。

設備としては付いているのに、掲載画面のチェックが入っていない。これだけで、その条件で絞り込んだ人の一覧から消えます。部屋は何も悪くないのに、見られる母数だけが減っている状態です。

自分の物件の掲載ページを開いて、実際に付いている設備を紙に書き出し、掲載の設備欄と1つずつ突き合わせてください。抜けが1つでも見つかったら、管理会社に「この項目を追加してもらえますか」と伝えるだけで済みます。

3. 写真の枚数と、1枚目に何を置いているか

一覧に並んだとき、読者が見ているのは1枚目のサムネイルと、家賃と、駅からの分数だけです。1枚目が玄関ドアの外観や、暗い廊下になっていないか確認してください。

写真そのものの撮り方は写真を撮り直すだけで反響が増える理由に、仲介会社へ配る図面の書き方は募集図面(マイソク)で反響が変わる|書き換えるべき5か所にまとめています。

自分の物件を借りる人として探す5手順。物件名では検索せず、エリアと家賃上限と間取りだけで絞り、自分の部屋が何番目に出るか数え、家賃上限を1つ上の刻みに変えて確かめる

自分の物件を「借りる人として」探してみる手順

管理会社に聞く前に、10分だけ手を動かすと話が速くなります。

  1. スマホでポータルサイトを開く。物件名では検索しない
  2. エリア・家賃上限・間取りだけで絞る。自分の部屋の募集条件と同じ数字を入れる
  3. 一覧を上からスクロールして、自分の部屋が何番目に出てくるかを数える
  4. 出てこなければ、家賃上限を1つ上の刻みに変えてもう一度。ここで出てきたら、原因は刻みです
  5. 出てきたら、その1枚目のサムネイルを、前後に並んでいる部屋と見比べる

この5ステップで、3か所のうちどれが効いているかはだいたい分かります。

掲載が重複していると不利になりますか?

同じ部屋が複数の仲介会社から別々に掲載されること自体は、珍しいことではありません。ただし、掲載内容がバラバラだと問題になります。片方だけ設備欄が埋まっている、片方だけ写真が古い、家賃が違う——読者から見ると別の部屋に見えますし、条件の食い違いは信用を落とします。

気になったら、管理会社に「今どこに何件出ていますか」と聞いて、一覧をもらってください。掲載を増やすかどうかの話は、広告料(AD)は何か月分が適正かとセットで考えたほうが判断しやすくなります。

それでも入らないときに、管理会社へ何と聞くか

「決まりませんね」で終わらせないために、聞く内容を先に決めておきます。

  • この1か月の問い合わせ件数と内見件数を、数字で教えてください
  • 掲載しているサイト名と件数を教えてください
  • 設備のチェック欄で入れていない項目はありますか
  • 近隣で先に決まった部屋は、いくらで、どんな条件でしたか

数字で答えが返ってくるかどうかで、その会社の状況の掴み方も見えます。近隣の相場そのものの調べ方はさいたま市の家賃相場の調べ方にまとめました。

やらないほうがいいこと

  • 掲載を確認しないまま家賃を下げる。チェック欄1つで直る話に、毎月の収入を使ってしまいます
  • 設備欄に、付いていないものを入れる。案内の現場で必ず崩れます
  • 写真の差し替えを「そのうち」にする。募集期間の前半で反響が取れないと、後半はさらに苦しくなります

まとめ

内見が入らないときに最初に見るのは、部屋ではなく掲載画面です。家賃の刻み、設備のチェック欄、1枚目の写真。この3か所は、どれも工事なしで、今日のうちに直せます。

直したうえでまだ動かないなら、そのときは条件そのものを見直す段階です。空室が3か月埋まらない。募集条件のどこを動かすかへ進んでください。

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