埼玉で大宮以外に乗る人が多い駅は川口・南越谷・北朝霞|大家が見るのは定期の割合と1年の伸び
結論からお伝えすると、さいたま市の外で1日に乗る人がいちばん多いJRの駅は、川口駅(7万5,061人)、南越谷駅(7万2,142人)、北朝霞駅(6万8,005人)の3つでした。ただ、大家が駅の力を見るときは、人数の多さだけでなく「定期券で乗る人の割合」と「1年でどれだけ増えたか」の2つを並べると、同じ規模の駅でも中身が違うことが分かります。
たとえば越谷レイクタウン駅は、定期券で乗る人が48.5%しかいません。駅の人数は多くても、その半分以上は通勤・通学ではない人です。反対に白岡駅は75.6%が定期券でした。住んでいる人が毎日使う駅かどうかは、この割合でおおよそ見当がつきます。
数字はどこから取ったか
埼玉県が公表している「埼玉県統計年鑑(令和7年版)」の表8-1「鉄道による駅別旅客及び貨物輸送状況」です(2026年2月9日掲載)。JR東日本の駅は令和6年度の1日平均の乗車人員が、定期と定期外に分けて載っています。同じ表の前の年の版(令和6年版)には令和5年度の数字があるので、並べると1年の増減も出せます。
ここでは、さいたま市内の駅(大宮・浦和・武蔵浦和など)を除いて並べました。市内の駅は、区ごとの記事で別に扱っています(見沼区と北区は隣どうしでも、入ってくる年齢が違います)。

さいたま市の外で、乗る人が多いJRの駅はどこですか?
| 駅 | 1日平均の乗車人員(令和6年度) | うち定期の割合 | 前年度からの増減 |
|---|---|---|---|
| 川口 | 75,061人 | 63.6% | +1.4% |
| 南越谷 | 72,142人 | 63.8% | +2.9% |
| 北朝霞 | 68,005人 | 65.9% | +3.2% |
| 蕨 | 55,862人 | 66.5% | +3.6% |
| 西川口 | 54,974人 | 63.3% | +3.9% |
| 上尾 | 38,681人 | 70.0% | +1.7% |
| 東川口 | 38,007人 | 66.1% | +3.4% |
| 川越 | 36,080人 | 64.3% | +2.2% |
| 戸田公園 | 32,965人 | 66.1% | +1.8% |
| 久喜 | 32,472人 | 65.2% | +2.3% |
上位10駅のうち5駅(川口・蕨・西川口・東川口・戸田公園)が、川口市・蕨市・戸田市の駅です。10駅とも前の年度より増えていて、減った駅はありません。
定期の割合で、駅の性格が分かれる
乗車人員の「定期」は、通勤と通学の定期券で乗った人です。定期の割合が高い駅は、その駅から毎日同じ時間に出かける人が多い駅、つまり近くに住む人の足になっている駅だと読めます。
- 定期の割合が高い駅:白岡75.6%、北上尾74.4%、桶川74.1%、北本74.0%、北鴻巣73.9%、岡部73.6%、東鷲宮73.4%
- 定期の割合が低い主な駅:越谷レイクタウン48.5%、新三郷54.5%、熊谷61.1%
高崎線と宇都宮線の駅が上位に並ぶのは、駅の周りに住宅が多く、朝に都心へ向かう人が乗る駅だからだと考えられます。一方、越谷レイクタウン駅と新三郷駅は、定期外で乗る人が半分近くかそれ以上です。人数だけを見ると「人が集まる駅」ですが、部屋を探す人の数と同じではありません。

1年で増えた駅、減った駅
令和5年度から令和6年度にかけての増減を見ると、吉川美南+7.6%(1日6,795人)、越谷レイクタウン+6.7%、東所沢・東飯能・本庄早稲田+4.3%、西川口+3.9%、蕨+3.6%が大きく伸びました。反対に、主な駅で減っていたのは新座(−0.5%)です。
1年の動きは、行事や工事、ダイヤの変更でも変わります。1年だけで「この駅は伸びている」と決めつけず、翌年の版が出たら同じ表でもう一度見るほうが確かです。
都合の悪いことも書いておきます
- 乗車人員は「その駅で乗った人」の数です。近くに住んでいる人の数ではありません。乗り換えのために改札を出入りする人が多い駅もあります
- JR以外の路線は同じ表で比べられません。東武鉄道や西武鉄道は、同じ統計年鑑に年間の乗車・降車の人数で載っていて、1日平均の定期・定期外という形ではありません。たとえば南越谷駅の隣の新越谷駅(東武)は、令和6年度に年間約2,592万人が乗っています
- 駅の人数は家賃を決めません。募集の家賃は、部屋の広さ・築年・駅からの距離で決まります。自分の物件の家賃を見るときは、さいたま市の家賃相場の調べ方の手順のほうが実務に合います
今日できること
- 埼玉県のホームページで「統計年鑑 8 運輸・通信」を開き、表8-1のエクセルを保存する
- 自分の物件の最寄り駅を探し、「定期÷総数」で定期の割合を出す
- 前の年の版(令和6年版)でも同じ駅を探し、1年の増減を出す
- 定期の割合が高い駅なら、募集図面の最寄り駅と所要時間の書き方を見直す(募集図面(マイソク)で反響が変わる|書き換えるべき5か所)
駅の数字は、部屋の条件を決めるための材料の1つです。世帯の数の動きとあわせて見たいときは、大宮区の単身需要は人口ではなく世帯で見るで使った考え方がそのまま使えます。
駐車場の要る・要らないを駅の数字と組み合わせて考えるならさいたま市で駐車場付きの部屋が効く区は、軽自動車の台数で分かりますが、市外の人の動きを住民の数で見るなら埼玉で外国人の住民が増えている市は、川口より県北ですが参考になります。
出典
- 埼玉県「令和07年(2025年)埼玉県統計年鑑 8 運輸・通信」表8-1 鉄道による駅別旅客及び貨物輸送状況(2026年2月9日掲載。東日本旅客鉄道は令和6年度の1日平均)
- 埼玉県「令和06年(2024年)埼玉県統計年鑑 8 運輸・通信」表8-1(東日本旅客鉄道は令和5年度の1日平均)
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